システムを動かす前に、意思決定を動かす。
初めまして。代表の立川和美と申します。
私は約20年、ITの現場に身を置いてきました。独立系SIerでインフラエンジニアとして500件以上の案件をこなし、事業会社の社内SEを5年、そしてコンサルタントとして独立して2年。多くのIT現場を渡り歩いて確信したことがあります。それは、「システム導入が失敗する原因のほとんどは、技術的な難しさではなく、企業としての意思決定の弱さにある」ということです。
誤解のないようにお伝えしますが、これまで私が関わった案件で、プロジェクトが完遂しなかったことは一度もなく、また業務に支障をきたすようなトラブルも起こしたことがありません。現場のあらゆるリスクを先回りして潰し、その企業に合った形でシステムを安全に稼働させること。それが、私のエンジニアとしての流儀であり、誇りでした。
しかし、その「安全なシステム導入」を追求し続けた結果、あることに気づきました。私が完璧にリスクを排除すればするほど、クライアントは「自分で考えること」を止めてしまうのです。
SIerが請け負った作業を責任を持って完遂することは、業務遂行としてまっとうです。すべてプロに任せた方が安心かもしれません。しかし、本来の「意思決定」とはもっと泥臭いものです。入り組んだ問題であればあるほど、自社の現状を理解し、リスクを天秤にかけ、時には耳の痛い事実を直視しながら、自らの責任で道を選ぶ―そのプロセスこそが組織を強くします。
私がリスクを全て先回りして潰すことで、彼らからその「思考の筋肉」を奪っていた側面もあるのではないだろうか―今はそう思っています。
これは、日本の企業で常態化している「SIer依存の構造」の問題でもあります。ベンダーやSIerの提案には「取捨選択」の余地がなく、ただ用意されたメニューを選ぶだけの「取取選択」しかない。その中で意思決定をせよというのは、そもそも無理な注文です。「機能性」「コスト」「技術的可否」といった断片的な情報だけで判断させられ、肝心な「利用者のリテラシー」や「組織の変化に対する拒否反応」といった人間が関与する要素は置き去りにされる。それでは自社に本当に有効なシステムなど成立しません。
だからこそ、初手で「雛形はないのか」「おすすめはどれか」と問うてくるお客様に、私は「組織ごとに運用が違うのでありません」と答えます。
私が提供するのは、リスクを隠すための壁ではなく、穴の場所を可視化し、共に歩き方を考えるための「観点」です。誰かに正解を求めるのを止め、自らの頭で考え抜く決意があるなら、当社は伴走者としてこれ以上ないほどに機能します。生成AIの登場により、時代の変化はますます加速しています。いつまでも外部依存のIT意思決定を続けていては、組織が生き残っていくのが難しくなることは想像に易いのではないでしょうか。
もちろん、技術的な理解は必要です。しかし、専門的な勉強を強いるつもりはありません。私は、複雑なシステム構造を「エンジニア語」を使わずに説明することに長けていますのでご安心ください。
「判断の痛み」を組織を強くするための武器へと変え、自らの手で意思決定の質を高めたい方。
そのような方との対話を心待ちにしております。
当社が目指すのは、システムを導入することではありません。
ITという手段を使いこなし、組織として『自立』し続けるための意思決定の質を、お客様と共に創り上げることです。